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インド6日目 -100メートル先で死体が焼かれていくー

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ガンジス川サンライズ・ボートツアー。朝は涼しい!

ガンジス川には遺体を焼く火葬場があります。
それ知らなくても、”ガンジス川に死体が流れる”って聞いたことないですか?
(私は遭遇しなかった)
なんでそんなことが起きるかというと、

 


ガンジス川のそばで死ぬと天国に行けるから」。

って信じられているからです。


インド中から遺体がガンジス川に集まるんだって。
もしくは、死ぬ間際の人がバラナシに来て、息をひきとるのを待つ。

 

 

火葬場は写真撮影禁止、ってことになっていて、その気になれば隠し撮りできるけど、
神聖なものを汚す気がして写真は撮っておりません。

 

火葬場って言うけど、小屋があるわけじゃなく、オープンエアです。青空焼き場です。
不謹慎を承知で言うと、焼き芋を焼くかのよう(;゚Д゚)
遺体は大量なので、24時間火が途切れることはありません。


バラナシでは毎日火葬場に行きました。ひたすらぼーっと焼かれる遺体をみるんです。
私はホラー、グロ動画は絶対見ない人です。

 

でもインドの空気の中にいると、死体が目の前にあるのも、100メートル目の前で焼かれて炭になっていくのも、当たり前のことのように感じられる。


思考が静かになって、ごちゃごちゃした意味合いが剥がれ落ちて、物事がシンプルになる。
少し前まで人だったもの。ただの、肉体そのもの。

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オープンエア床屋。カミソリで髪を剃り落としている。

 

 

以下、自称火葬場で20年働いているインド人おやじによる解説↓

(向こうから勝手に寄ってきた)

橙色の布に包まれた遺体が担架にのってお寺から降りてきて、遺体は一度聖なるガンジスに浸される。


焼く場所はランクがあって、カーストが高い人は見晴らしがいい場所。

ミドルカースト、ローカーストで焼くところが違う。

ローカーストの死体は薪なしで無料で焼いている。

 

死体を焼く時間は3時間。


火はライター・マッチは使わない。そこのシヴァ神の火を着けるんだ。

シヴァの火は聖なる火だから、一度つけると途中で消えることがないんだ。

その火は遺族が運んでくる。

 


男の場合だけ、途中心臓をとりだして、ガンジス川に投げる(男はストロングだから)。
焼き終わったら灰をガンジスに流す。


遺族は、死の穢れをガンジスで流し(沐浴)、家に帰る。

 

と、言うことを流暢な英語で解説してくれました。


「そしてな、このは無料でローカーストの死体を焼いているから、寄付がいる。寄付をすればあなたのカルマも浄化される」
と、お金を要求してきた(笑)


遺体を焼く人のカーストはきっと最下層。そもそも焼き場のおじさんが、そんなにきれいな英語を喋れるのは変だわ(笑)


ふーん、とごまかしていたら、


「おい、理解したか。さっき俺が説明しただろ。火葬場のこと。だから(金を)…」


「そうだね、その親切には感謝してるよ!ありがとう!」


って逃げてきました(笑)

 

勝手に付いてきてガイドしくれ、あとからガイド代を請求されたり、
恵まれない遺体を焼く薪代を寄付してくれ、とか言われますが、本当の職員ではなく、ただぶらついている詐欺師ですので、寄付する必要はないよ!

 

バラナシでは物乞いが多くて手を差し出してくる。
赤ちゃんを抱っこして、同情を誘ってくる。


募金をしないと「自分はなんて冷たい人間なんだ…」って自己嫌悪になりそうになる。
けど現地の人に聞くと、


「気にするな、もらった金でハシシやドラッグに使っちまうんだ」って言ってた。


(レンタル赤ちゃんを抱っこして物乞いし、稼いだらリキシャで帰っていく人もいるとか、いないとか…)

 

私が社会科の授業で勉強したのは、神官と貴族と一般階級に不可触の人たち、という4つの段階しかなかった。
しかし現地の人に聞くと、カーストって言うのは地位というよりは、職業の意味合いだった。


物乞いの家に生まれたら、物乞いにしかなれない。
女子供は立場が弱いから生きていけるが、男の物乞いは同情されないので、脚を切断している。

 

ガンジス川のボートに乗っけてくれたお兄さんも言っていた。


船乗りは、船乗りのカースト同士しか基本結婚できない。

地位じゃなく、職業なんだ。
カーストが違うのに恋愛してしまって家族が反対し、結婚できないから

心中して思いを遂げる人が今でもたくさんいる。
悲しいことだよ、って。

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↑洗濯屋さんもカースト最下層だそう。ガンジス川で大量に服やシーツを洗っている

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生まれついたときに運命が自動的に決まってしまってるなんて。


そりゃ日本でも勝ち組、負け組なんて言われるけどさ、自分の向上心と努力である程度下剋上できるじゃないですか。


物乞いに生まれたら一生物乞いだなんて。

 

仕事にやりがい、社会貢献性、自己実現性を求めてジョブチェンジするなんて、それができるなんて、
本当はとても贅沢なことなんだな。


インドの人からしたら、日本人は夢のような豊かな生活をしている。
なのに何故こんなに不満があって、幸せそうじゃない人が多いんだろう?

 

ちなみに遺体がどのように集まってくるんだと思う?(だってヨーロッパくらいでかい国土だぜ?)


家族が飛行機や電車や車で亡くなった家族の遺体を運んでくるんだそうな。


遺体の重さを身体で感じながら、家族の肉体を焼き場に運んで焼く。

 

日本だと、全部葬儀屋さん、納棺師さんがやってくれるじゃない。
だから「カラダ」の感覚が希薄だと思うんだ。

 

最後は自分もこのように焼かれて終わるんだ、って分かるから、インド人はこんなに明るいのかもしれない。


死を考えることは生を考えることだ、というけど


死が身近にあると、そんなにシリアスになっても最後は焼かれて灰になるだけだぜ、それより毎日楽しく、後悔ないよう、全力で生きようぜ。って生き方になるのかも。


インド人はいつも全力で生きている。


エネルギーが強くて、この細い体のどこにそんな体力が、ってびっくりするくらい。

 

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ガンジス川でホテルのシーツ洗っています。綺麗になってる…のか?

 

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ボートに乗る。朝日と、解説と、美味しいチャイ付き、200ルピー=約400円

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朝日。